舞台上で思うように演技できないとき、
舞台上でおこなうこと
と 舞台に上がる前までに行うこと(準備)
を混同してしまっている可能性があります。
舞台に上がる前に行っておくべき作業を、舞台上でやろうとしている
ということです。
「舞台に上がったら相手を見て・聴いて、ただその状況にいて、セリフをただしゃべれいいんだ」
と演出や監督の方から言われて混乱したことはないですか?
そういわれて、そのとおりにしてみたら、何も感じないし、何も反応しなかった…。
だから舞台上で、
感情をひねり出そうとしたり、相手役を役の人物だと何とか置き換えようとしてみたり…。
すると、結果として、ただ力むだけで、うまくいなくて堂々巡り。
舞台上では
「ただその場・状況の中で相手とともにいて、台詞を出す」
単純にそれだけだと思います。
↑これがうまく機能するために、舞台に立つまでに行っておく作業がある
・舞台に立つまでに必要な準備
・舞台上での在り方に関するトレーニング
この二つを切り分けて準備(自分の中で統合する)。
受けている演技に関するトレーニングが、
どちらに関するトレーニングなのか(二つを統合するためのトレーニングなのか)、
まず第一段階として、この区分け・判断ができるようになると
それだけで、演技準備に関する苦手意識が大きく減ると思います。
※各トレーニングは長期戦で臨むものだと思いますが、
「区分けができるようになる」を最初の目標にするとかなり違うと思います。