直接的な解決ではなく、間接的に。
アレクサンダーテクニークや
神経生理学的のボイスワーク(声のトレーニング)において、
基本姿勢は「間接的に」です。
間接的に。
しつこいくらいに「間接的に」。
なぜなら、「直接的」に解決しようとすると
そもそもの問題の原因となる習慣が発動するから。
声の場合に「間接的」とは?
まず、
今本来そこで起こっている心身の生理に沿った自然な呼吸を
邪魔せず起こさせてあげたい。
例えば、緊張で息が浅くなってることに気づいたとします。
まず、それだけで大したもの。
気づくと、自動調整作用が働き始めます。
がしかし、
「息が浅くなっている」と気づいた(よし!)
そこで、反射的に深くしようと、
呼吸のリズムを改善しようと深呼吸してみたり、
身体の緊張を緩めようと動いたり、
「緩め!」と、
憶えている訓練法を使って、
筋肉に命令を出そうとしてみたり、
私のワークでも採り入れている
タッピングを必死でやろうとしてみたり…。
悪いことではないのだけれど、
これは、今回の話でいうと「直接的」なアプローチです。
「え、でも、亜紀さん、ワークでタッピングとか紹介してるよね…」。
悪いということではなく、
「息が浅くなっている」
→「だから息を深くするためにタッピングしてみよう」
は、タイミングとして逆効果になり得てしまう。
身体をタッピングしていくと
全身にある感覚受容体が活性化して、
その環境下で最適な呼吸のリズムへの
自動調整力が高まったりすることで
「結果として」呼吸が深くなります。
でも、
“息が浅くなっているのをなんとかしようとしてタッピングする”
と場合によって、余計に緊張してしまうこともあります。
まず、今その状況下で起こっている、
心身の生理に沿った自然な呼吸をできるだけ邪魔せず、
起こさせてあげながら、
タッピングだったり、深呼吸だったり、
憶えている、学んできた、訓練してきた何かを、
少しずつそこに載せていく。
声について例を放そうとして
呼吸の話で終わってしまったけれど、
声の大前提は「呼吸」。
まずそこに「間接的」なアプローチを用いていく、
そのやり方(人によって違う、その人ならではのやり方)を、
丁寧に、発見し、探求し、培っていく。
その上に、
「ボリューム」「音色」「音の高低」
「自然な抑揚」「喉や身体に優しい発声」といった
声に関してのあなたのテーマを、
あくまで「間接的」に積み上げていく。
そんな感じで進んでいくと
思っているよりも早く、
あなたが得たい結果に
つながれるのではないかと思います。
